1年という月日はあまりにも短くて

onisan-tarosan2008-04-29


1年。自分でも驚くほどに時間が過ぎていたんだということを時が止まってしまった日記帳を見て思い出す。それから、この過ぎていた時間のことを考えてくるけれど出てくる思いは片手で数えられるほど。ぽつ、ぽつと。
この過ぎてしまった時間はきっと、またひとつ年を取り、何度か部屋の模様替えをして、いくつかの映画を見て、少しだけ本を読んで、ごはんを食べてお風呂に入って働いて、そんな風に過ぎていたんだと思う。きっと。たぶん。あまり思い出せないけれど。


ここ何年かは本当に1年1年があっという間に過ぎてしまっていて、いつかやろうと思っていたことがひとつ、またひとつと減っていくばかり。思い出すことはというと、「ハタチをこえると時間が経つのがあっという間だよ」という10代の頃、憧れていた女性に何度も言われたこの言葉だけ。
あの時の自分はまさか、と思っていたのに振り返るとそのまさかが現実のものとなっていたことに驚いて、納得する。どちらかというと落胆に近い納得。


どこかでよく聞いたフレーズ、「焦る必要はまったくない、まだまだ人生4分の1」。
そんな余裕をどこでどうやってつかむことができるのか、自分にはまったく想像がつかない。
ただ、ひと区切り、自分のために言ってみる。


おかえりなさい。


まさに寂しいおひとり様?