でも本当は愛してるんだよ

そんな恋人でもわたしはいっぱい感謝してます。
こんなにグチグチ言ってすぐにグラグラ揺れるどうしようもないわたしを「好き」だと言ってくれて、優しいことばを精一杯かけてくれて、「俺はどこにも行かんからな」って言ってくれる。本当にいっぱいいっぱい感謝。


そして同時に申し訳なさもいっぱいで。
どうしてもこの存在にはいつもいつも甘えてしまって、汚い自分やら黒い自分やらいっぱい見せていて、八つ当たりもいっぱいして、でもちゃんと説明はできなくて。
こんなにわけのわからんやつと、よくもまぁこんなに長い間付き合ってくれるもんだなぁ、と本気で思い、そしてかなしくなる。
ごめんなさい、と本当はすごく素直な気持ちで思ってる(でも天邪鬼。つっけんどんな態度ばっかり)。
こんなにしんどい思いをしなくたって、もっといい女の子といくらでも付き合えるだろうに。もっと楽しくって気楽な付き合いできるだろうに。そう、何度思ったことか。
それでもやっぱり、ちょっとでも冷たくされると不安で不安で仕様がなくて、ちょっとでも電話に出てくれなくなると、「もうわたしなんて必要ないんだわ」なんていう演歌な女にかわってしまうからけっきょくそういう女なんだわたしも。
そんなこんなで、とことん甘えて、甘えに甘えて、すっごい気を使わせて、「もうお前がわかんないよ」と言われてしまうところまできて、「気を使うばっかりであんまりしゃべりたくない」というところも通り過ぎて今に至ります。あぁ。


かなしいなぁ。失いたくないんだよぅ。と泣いてすがるだけじゃあ女が廃るし、何も良いことなんて起こらないということははよくわかってるし、彼は「その気」が起きないように、もうわたしを傷つけないように、と必死でこらえてくれているのもよくわかる。
だからこそ、だからじゃないけどだからこそ、どうしてもそんなのに負けない強い女になりたいんだよ、本当は。ぐずぐず言ってばっかりな自分にも腹が立つんだよ。
どうせなら、しばらく会えなくたって「さみしくないよ、全然。」と言い切ってしまえる女になりたいんだよ。本当に、「恋人であるわたし」の理想の女は麻生久美子(アイデン & ティティ [DVD]の)。
今はまだ、なんにもしてなくて自分でしっかり立っているとも言いがたいナヨナヨになってしまっているけれど、きっとちゃんと、ちゃんと頑張るから。がつんと立ち上がって見せるから。


と、心に決めてみるものの。
けっきょくどこかで、人間は考えることができるくせになんで相手のことを100%理解できないんだよー、それっくらい、わかるようにしてくれたっていいじゃないー、と逃避行的哲学にもう逃げ始めてる。
本当にごめん。ごめんなさい。